ペナン島訪問記 その2
今回のペナン島旅行は、6月14日から24日までの10日間。次男の住むコンドミニアムを拠点に、始めの3日間は彼の案内で、車でジョージタウンと島内数か所を見て回り、残りの6日間、ひとり自転車でペナン市内を徘徊した。日本と同じように、当地では自転車の主権は配慮されておらず、自動車とバイクに圧倒されながら、ひやひや連続の自転車での散策でした。
ストリート・アート。ジョージタウンの古い住宅の壁画が描かれ始めたのは、2012年からのこと。ジュリアが2014年に描いたのとさほど変わらない。
ジョージタウンの街並みをいくつか。官公庁や教会などのヨーロッパ風のモダンな建物は美しいが、借り物の色合いが濃い。やはり庶民の暮らしの中にある建物に、魅せられる。
ジョージタウン リトル・インディアの街並み。ラウドスピーカーからは、大音響のインド音楽が、途切れることなく流れていた。屋台やレストランからは、強い香辛料の香りが漂っている。 街のなかには、こうしたコロニアル風の住宅が、散見される。2階建ての長屋建築で、柱廊が特徴。 自動車は比較的新しく、ポンコツ車はほとんど見かけない。日本の街中での観察と変わらない。 廃墟となった住宅。世界遺産の指定は、こうした廃墟を再建させるのか、廃墟のまま維持するのか、あるいは撤去して再開発するのか。 ジョージタウン内の商店街の一角。看板は、表記は漢字とローマ字、言葉はマレー語、中国語、英語。人びとの喧騒のなかに入ると、いろんな言語が入り混じっているのが実感できる。 ペナンでは、廃墟や廃車がアートで生き返る。 ペナンでは、市中をバイクが奔走する。総じて、お屋敷街には高級車が並び、庶民の低所得階層の住宅には、バイクが駐車されている。多くの庶民には、バイクが不可欠の移動手段となっている。 二人乗りは普通、3、4人乗りも珍しくない。父親と母親の間に、もうひとり子どもが挟まれば、4人乗車も可能だ。ペナン滞在中、4人乗りは2度見た。 大きな荷物もバイクで運ぶ。 バイクなら、狭い路地でも楽に通行できる。廃墟のような古住宅とストリート・アートとが、うまく共存している。 スーパーの駐車場も、バイクで埋まる。 そして繁盛するのが、バイク屋。ペナン市中いたるところに、バイクの販売・修理店が、店を開いていた。 バイクとともに庶民のもう一つの脚が、トライシャ(trishaw)と呼ばれる輪タク。これは観光客用で、ジョージタウンの街中を、ゆっくりと観光しながら巡っている。 人力車は、観光客目当ての移動販売車としても利用されている。駄菓子とパンを売る移動販売車。 こちらは、かき氷屋さん。 こうして街の名物となった輪タクは、ストリート・アートにも表現されていた。 ペナンのあちこちに、果物や果実ジュースを売る屋台があった。
リトル・インディアの花屋さん。ヒンズー教の飾りのよう。 海岸沿いの道路に面してあった漁具・漁船の修理屋。店の前の錨が目を引いた。 最も著名なストリート・アートである自転車に乗った姉・弟の壁画の前で、ストリート・ミュージシャンたちが、古いアメリカン・ポップスを演奏していた。ドラマーを見よ!シンバル以外のすべての打楽器が、家庭用品の廃物利用だ。やかん、空き缶、石油缶。後方のギタリストは、テニス・ラケットのギターを弾いている。 自転車での街歩きに疲れ、のどの渇きも覚えたので、公園の片隅に建っていたカフェーにはいってひと休み。店先にあった4,5種類の果物からミックス・ジュースをつくってもらい、一気に飲み干した。ニッパヤシの葉を葺いた小屋のなかは、海も近いこともあって涼風が吹き通り、快適なひと時だった。
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