冨岡『世界』を読む会・3月例会の報告
富岡『世界』を読む会・3月例会は、3月21日(木)14.00-16.00時、吉井町西部コミュニティ・センターにおいて、5人が参加して開かれた。テーマは、〈特集1.さよなら自民党〉から、①上野千鶴子『安倍政治の罪と罰』、➂三浦まり『金権体質をしつこく、問い続けよう』と、関連して➂星浩『安倍派「構造腐敗」が招く岸田政権の終焉』の3論考と、④石川幹子『危機に瀕する外苑いちょう並木』だった。
1.〈特集1.さよなら自民党〉
安倍・菅政治とそれを踏襲した岸田政治のもと、「日本の衰退は加速化(三浦)」して「二流国家に成り下がり(上野)」、やがて日本は「滅びゆく(星)」と、現在の自民党政治に対して、三者三様に危機感をもって厳しく警告する。
自民党安倍派の裏金は、議員の地元での「地盤培養行為」に使われた、という三浦の指摘に納得したとの感想が出された。上野の「安倍政治の罪と罰」は、わかりやすく整理された論考であるが、すべての指摘に既知感があり「物足りない」との感想が出された。これほどまでの悪政が続くなか、何故、国会を10万人超えの人びとが取り囲んだ「2015安保」の熱気は、どこに行ったのか。何故、国民が自民党政治を許容しつづけるのか。日々、忌まわしいニュースを見せつけられ、苛立たしさが募る。
2.〈石川幹子『危機に瀕する外苑いちょう並木〉
『世界』の論考・記事としては珍しい都市景観論だ。議論の中心は、明治神宮外苑再開発事業によって危機に瀕する外苑いちょう並木。東京都のいちょう並木の他に例を見ない美しさは、当地のみならず、歴代の東京都公園行政が誇ってきた歴史的遺産だ。いちょうの大樹が、天を突き指すように芯を伸ばす様は、ほれぼれするほどに美しい。「江戸・東京四百年の庭園文化」を、なんとしても守りたいと念願する。
3.富岡『世界』を読む会・4月例会の案内
(1)日程・場所:4月18日(木)14.00-16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンター2F学習室にて
(2)テーマ
Ⅰ.特集1.トランプふたたび〉から、①座談会『なぜトランプなのか』、➁対談『「新冷戦」か混沌か』、➂八田浩輔『気候危機とトランプ2.0』。
Ⅱ.朴順梨『破壊された「戒め」』
以上
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