富岡『世界』を読む会・11月例会の報告
富岡『世界』を読む会・11月例会が11月20日(木)14.00-16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンターにて4人が参加して開催された。テーマは、「特集1.あなたと移民」の小井土彰宏『移民政策の「失われた30年」を超えて』をメインに、同特集の他の論考、座談会をサブとした。
1.小井土彰宏は、外国人および外国人労働者にたいする政策の歴史を俯瞰している。それは、少子高齢化・人口減・労働力不足という客観的事実を背景に、一方で外国人労働力への渇望があり、他方で断固として「移民政策はとらない」という移民排除の言説があって、両者が対立と断絶を深める歴史であった。前者は地方の中小企業を含めた産業経済界の切実な声であり、後者は排外主義的大衆感情に迎合してきた右派政治家たちの主張だ。では外国人労働者の受け入れの実態はどうだったのか。数字がすべてを語っている。〈2000年207千人⇒2024年2303千人〉。多種多様な在留資格を駆使して、24年で10倍以上の外国人労働者を受け入れてきたのだ。これは実質的な「移民政策」の結果だといえる。
参加者から、ゴミ処理をめぐる外国人と地元住民の間の感情的な行き違いについて報告があった。複雑多岐にわたるゴミの分別収集に対応できない外国人に対して、地元住民の不満がたまっているという。どうすればいいか。外国人労働者の勤め先企業が率先して問題解決にあたるべき、との意見が出された。地域での共生は、受け入れ企業にとっても地域住民にとっても、そしてなによりも外国人労働者にとってハッピーなことだ、と。人口減は、消費者・納税者・社会保険加入者の減だ。消費税・所得税・社会保険料確保のためにも、移民政策は必須だとの指摘もあった。
2.12月例会の予定
(1)開催日等:12月18日(木)14.00-16.00時、西部コミュニティセンター学習室(2F)
(2)テーマ:『世界』12月号 ①山本彰宏『「世界」がみた世界—その持続と変容』
②石山徳子『民主主義の最後の砦—アメリカ公共図書館のいま』 以上
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