富岡『世界』を読む会・5月例会の報告
富岡『世界』を読む会・5月例会は6人の参加で、5月21日(木)14.00-16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンターにて開催された。テーマは、『世界』5月号から、1.イラン戦争関連 メイン①ヤコブ・ラブキン『イスラエルは何を手にするか』、サブ②座談会『非対称戦争で変貌する中東と世界』サブ③寺島実郎『イラン戦争—不条理な戦争を拒否する勇気と構想』、および 2.曺琴袖『切り抜き動画は膨張し、メディアは沈黙する』。
Ⅰ.イラン戦争関連
ヤコブ・ラブキンは、イラン戦争の本質を突く。「イラン戦争の本質はパレスチナ問題である」「イランはイスラエルに対する抵抗の砦である」「イスラエルの戦争目的は、イスラム共和国=イラン国家の消滅である」。そして中東を覆う際限のない暴力の根源は、イスラエルの掲げるシオニズムだと断じられる。
シオニズムについては、寺島実郎が簡潔に歴史を俯瞰している。「マサダの砦」(AD73年ユダヤ人の集団自決の記憶)、ロシアにおけるポグロム(19c末~20c始め、大量虐殺)、そしてナチによるホロコースト等の記憶と被害者意識が、イスラエルの攻撃性へとつながり、パレスチナの地にユダヤ人国家を建てるという悲願となる。
米国をイラン戦争へと駆り立てたのは、福音派プロテスタントの「クリスチャン・シオニズム」による執拗かつ強力なロビー活動だと指摘される(ラブキン)。
ラブキンは、イスラエルのギャンブルの失敗が前例のない破局である「核兵器の使用」となる可能性を予感しているが、参加者一同、核の恐怖を共有した。イラン戦争⇒経済不安・物価高・多くの人びとの死⇒未来に希望を持てない、と老若男女みんなが苛(さいな)まされている、との声があがった。
Ⅱ.切り抜き動画について
曺は、もっぱら収益を求めるだけに狂騒する政治家をターゲットにした「切り抜き動画」の拡散・膨張を追跡する。例えば、仕事仲介サイトは、政治活動の動画作成の広告をSNS上にアップした。
【400円/本、*政府批判系(自民党・立件民主党・財務省) *保守系称賛(国民民主党・参政党)】
オールド・メディアの反撃に期待したい。
ⅲ.6月例会の予定
1.日程等:6月18日(木)14.00-16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンター2F学習室於いて
2.テーマ:『世界』6月号から ①藤原帰一『世界戦争への道』、②内田聖子『軍拡はAIからはじまる』、③寺島実郎『能力のレッスン—21世紀の日本外交、最大の難問』の3論考。
以上
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