カンタータ『悪魔の飽食』-人権と不戦のコンサート-
日曜日の午後、前橋で催された【カンタータ『悪魔の飽食』-人権と不戦のコンサート-】を聴きに行きました。日本人の加害者としての体験に向きあおうとする大変困難な取り組みでしたが、約二千席の県民会館大ホールは、ほぼ満席となる大盛況で、実行委員の皆さんの奮闘ぶりを窺わせました。
日曜日の午後、前橋で催された【カンタータ『悪魔の飽食』-人権と不戦のコンサート-】を聴きに行きました。日本人の加害者としての体験に向きあおうとする大変困難な取り組みでしたが、約二千席の県民会館大ホールは、ほぼ満席となる大盛況で、実行委員の皆さんの奮闘ぶりを窺わせました。
その前日、ユンカーマン監督の舞台挨拶があったところなので、月曜の朝10時半からの上映は数人程度の観客だろうな、と思って出かけたところ、この小さな映画館に30人を超す人びとが入っていました。2週間ほど前に見た塚本晋也監督の『野火』は、同じ映画館で、10人足らずだったのと比べ、このドキュメンタリー映画の観客数の多さにちょっと驚きました。沖縄への関心の強まりを感じました。はたして観客の期待通りこの映画は、沖縄の過去と現在を知り、その未来を考えていくうえで、このうえなく貴重な映像群を、提供してくれました。以下、この映画をみて印象深かったシーンを、採録シナリオを参考にしながら、紹介します。
私たちは、戦争とその犠牲を記憶しつづけるために、兵士や住民の残した手記や詩集を手にし、戦争文学や歴史書を読みあさり、戦争を記念するモニュメントを訪れたりしました。いずれも時間をかけてじっくりと、戦争を記憶しつづける行為を行ってきました。そしてここに、銅版画に戦争の悲惨と残酷を刻みつづけた画家たちが、登場します。17世紀ロレーヌ公国の画家ジャック・カロ、19世紀スペインのフランシスコ・ゴヤ、そして20世紀の日本の浜田知明。強烈な印象を残した作品を紹介します。
上野の東京都美術館でエル・グレコ展を観ました。世界中の美術館やカトリックの聖堂から集められた出品作品は、エル・グレコの代表的な作品を多く含み、またとない機会を美術ファンに与えてくれます。
一昨日、園子温監督作品『希望の国』を観ました。
福島原発事故の数年後、ふたたび長島県において、大震災と原発事故が起こり、人びとは、福島のときと同じように、放射能から逃げ惑います。そして、月日が過ぎてゆきます。
週末は、隣り町で催された「かんら薪能」を観ました。ことしで4年目の観賞で、私たちの秋の恒例行事となりつつあります。会場の「楽山園」は、この春完成(再建)した織田宗家ゆかりの回遊式庭園。老いた赤松のまえに能舞台が設置され、その前方両脇に、篝火が用意されています。演目は、狂言「鐘の音」、能「鵜飼」。出演は、毎年お馴染みの、宝生流の皆さん。
昨日、上野の国立博物館にて、『誕生!中国文明』展を観ました。中国河南省出土の、夏から北宋までの3000年間の、青銅器や陶磁器など150点の名品を集めたもの。昨年の中国旅行では、河南省を含めた各地の考古学博物館を訪れ、中国の悠遠なる歴史に圧倒されましたが、今回再び、中国文明あけぼのの頃の名品に出会い、味わいを一層深めました。(『神獣』春秋/前6~前5C/高48㎝)