富岡『世界』を読む会・12月例会の報告
富岡『世界』を読む会・12月例会が、12月21日の午後、高崎市吉井西部コミュニティ・センターで開催されたので報告します。今月のテーマは、①斉藤正美稿『自民党と宗教右派の結託が阻んできたもの』と、②藤原帰一稿『壊れる世界 第4回 自由世界と国民国家』の二つの論文でした。今回は、練馬『世界』を読む会に見習って、コーヒー&クッキーを楽しみながらの例会でした。
富岡『世界』を読む会・12月例会が、12月21日の午後、高崎市吉井西部コミュニティ・センターで開催されたので報告します。今月のテーマは、①斉藤正美稿『自民党と宗教右派の結託が阻んできたもの』と、②藤原帰一稿『壊れる世界 第4回 自由世界と国民国家』の二つの論文でした。今回は、練馬『世界』を読む会に見習って、コーヒー&クッキーを楽しみながらの例会でした。
富岡『世界』を読む会・3月例会は、3月16日、5人の参加で開催された。
今回のテーマは、『世界』3月号から青木理『町工場VS公安警察』と渡辺豪『沖縄・半世紀の群像 第1回-川平朝清』の二つの論考。前者は、公安警察による町工場冤罪事件を克明に描き、今週の国会で審議が始まったばかりの「経済安保法案」の裏側で進行していることを描き出した労作だ。また後者は、戦後沖縄の体制内にいた人物の目を通してみた本土「日本人の沖縄観」を浮き彫りにしたもの。どちらも平易な文章で具体的な事象が説得的に描かれ、参加者一同に好印象をもたれた。
富岡『世界』を読む会・1月例会は1月19日、5人が参加して開かれた。
テーマは『世界』1月号から、「特集1.ケア - 人を支え、社会を変える」の岡野八代『ケア/ジェンダー/民主主義』と村上靖彦『ケアから社会を組み立てる』の2論考、そして「特集2.気候危機と民主主義-COP26からの出発」の飯田哲也『複合危機とエネルギーの未來』と小西雅子『COP26はどこまで到達したか?』の2論考、計4つの論考を対象に意見交換した。
『世界』11月号の特集「入管よ、変われ」の冒頭論考は、安田浩一稿『絶望の収容所』でした。同論考は、戦後の入管施設が、在日コリアンの管理と取り締まりのための非人道的な施設であったことを、厳しく糾弾したものです。このなかで、安田氏が引用していた大沼保昭著『単一民族社会の神話を越えて』(1986 東信堂 刊)を、論考と並行して読みました。この著書の中で大沼氏は、日本社会にはびこる単一民族の神話に立脚する同化主義の発想がいかに恐ろしいものであるかを、ある朝鮮出身者の血統を引く女性の詩に見出しています。強く胸に響く言葉の塊です。記憶にとどめるため、引用しておきたい。
3・11 東日本大震災・東電福島第一原発事故から9年経った。あの時の恐怖と衝撃、被災地の人びとの悲しみと苦痛、そして私たちの社会が学んだ痛恨の教訓を記憶しつづけるため、2014年から毎年『3・11写真展』を開催してきた。今回は、フォトジャーナリストの山本宗補さんと福島の詩人・関久雄さんの、詩と写真のコラボレーション作品『なじょすべ 詩と写真でつづる3・11』展を開催している。
開催初日の昨日、山本宗補さんが会場に駆け付けた。
(開催の詳細はチラシ参照 ダウンロード - e38381e383a9e382b72.pdf)
3.11東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の7周年にあたり、「尾崎孝史・写真展 汐凪を捜して」を開催することになりました。
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写真家の尾崎孝史さんは、福島県大熊町において津波で流された娘さんを捜す父・木村紀夫さんを、7年にわたり撮りつづけてきました。そこには、世界がはじめて経験した「原発震災」、つまり大震災と放射能災害とが複合・増幅しあった破局的災害による悲劇的な姿が、映し出されています。「3・11 」7周年にあたりあらためてこの「原発震災」に向き合い犠牲者への追悼とともにすべての被災者に思いを寄せつづけたい、と思います。是非、ご来場ください。(詳細は下記のチラシおよびポスターを御覧下さい)
チラシ「1.pdf」をダウンロード
ポスター「2.pdf」をダウンロード
引揚げ文学として後藤明生や小林勝の小説に引きつづき、「満洲」からの引揚げ者である詩人・小説家の木山捷平(1904~1968)の作品を読み始めました。木山は、長春で敗戦を迎え難民となりますが、この話はもすこし小説を読み進めたあとに、紹介したい。今回は、小説巻末の解説に引用されていた木山捷平の書いた『ふるさと』という詩を取り上げます。思わず「ああ~っ」とため息を漏らすほどに、心ひかれた詩です。